こんにちは。株式会社縁の山田です。
今日は、近頃よく特集などもよくされている「看取り」についてお話したいと思います。
「看取り」とは、もともと「病人のそばにいて世話をする」、「死期まで見守る」という、最期までご本人のお世話をする行為そのものを表す言葉でした。
しかし最近では、人生の最期(臨死期)における医療行為や介護行為を、「看取り」と言い表すことが多くなっています。すなわち、近い将来に亡くなられることが予想される方について、ご本人の意向をなるべく尊重することを前提に、身体的、精神的な苦痛をできるだけ緩和し、その人なりの充実した最期を迎えられるように介護・援助をすることを指します。医療・介護の世界で、緩和ケア・終末期ケアなどと呼ばれるものと、おおむね重なり合うものといえます。
厚労省も、いわゆる「看取り」の場が、自宅や病院に限らず、老人ホームや介護施設など様々な施設に及んできたことや、看取る方も、医者や看護師・家族に限られなくなってきたことを踏まえ、H19年以降、介護施設での「看取り」に介護報酬の点数を重点的にふるようになり、介護の世界にも「看取り」を位置づけるようになっています。
また、ご本人のご逝去後のいわゆる「エンゼルケア」や「グリーフケア」なども、「看取り」の一部をなすと考えられるようになっています。
「エンゼルケア」とは、お亡くなりになられた方のご遺体を清める等の処置や化粧(けわい)などのケアを指します。
「グリーフケア」とは、身近な人と死別して悲嘆に暮れる人が、その悲しみから立ち直れるよう、相手に寄り添いそばにいて支援することを指します。
旧来は、葬儀社などの仕事としてとらえられていましたが、「看取り」を行う専門職の仕事内容としてもとらえられるようになっているわけです。
大切なご家族の看取りについて、積極的に考えたいという方は少ないと思います。
そんな中でも、看取りに対する様々な事情や必要性があることもまた事実です。もしケアが必要になった時、これらのキーワードを元に、より良い支援をお探しいただければ幸いです。